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- 最終更新日: 2023年8月14日(月)
ブログを始めました
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- reiji990
「気がついた!」
唾を飛ばすな。
「どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのかしら!」
ハルヒは白鳥座 α 星くらいの輝きを見せる両眼をまっすぐ俺に向けていた。仕方なく俺は尋ねる。
「何に気付いたんだ?」
「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」
「何を」
「部活よ!」
谷川 流. 涼宮ハルヒの憂鬱 (「涼宮ハルヒ」シリーズ) (Japanese Edition) (p.44). 角川書店. Kindle 版.
私も涼宮ハルヒに倣い、私の求める機能を満たすブログを自分で作ってみることにしました。
なぜ今、自作ブログなのか
ご存じの通り、ブログサービスは無料のものがいくつも提供されています。にも関わらずあえて(意図して、強いて)自作するに至った理由を簡単に説明します。
既存のブログサービスへの不満
まずはじめに、なぜどのブログサービスも白背景なのか、 という点を問いたい。問い詰めたい。小 1 時間問い詰めたい。
真っ白な画面を直視し続けると眼精疲労で頭痛になり寝つきも悪くなるので、まとまった時間をかけて文章を読む場合に白背景は向かないと思っています。私はブラウザは Safari か Firefox を主に使っており、どちらも Web ページの背景色を書き換えて黒背景にする拡張機能または設定を使用していますので個人的に大きな問題はないのですが、やはり、はじめから黒背景を想定した Web デザインの方が好ましいと思います。また、押し付けがましいですが、今まで黒背景にあまり触れて来なかった人にとって私の作成したブログが黒背景に触れる機会になればいいなという野心を持っています。
既存の多くのブログサービスは執筆環境にも不満があります。Web 上のエディタはどうしても動作が一定程度重くなりますし、ネットワーク接続が切れると作業が強制的に中断されたり、データが適切に保存されない可能性があります。記事データが各種ブログサービス内にあるとローカルにバックアップを取ったり別のサービスに投稿し直す作業も手間がかかります(この点は各サービスとも改善が進んでいるようです)。Zenn の場合はGitHub と連携してローカルのエディタで執筆することが可能で、これは非常に魅力的な機能と言えます。そのため、今回同じ手法で執筆、記事の管理ができるようにしています。
また、記事そのもの以外にも、編集履歴も残したいと考えています。基本的にどのブログサービスも投稿後の記事編集が可能ですが、投稿日と別に更新日が記載されたり、差分を確認できるサービスを提供しているのは Qiita だけのようです。これも魅力的な機能なので今回(簡易的ながら)採用しています。記事のフッターから GitHub 上の該当の.mdx ファイルを確認することができます。編集履歴はこちらからご参照ください。(なお、ブログ作成中の Bad な状態のコードを隠すために、ブログ完成以前のコミットは削除しています)
ここまで、機能的には Qiita と Zenn は光るところがあるのですが、これらは IT エンジニアが知識を共有する場を提供するサービスであり、記事のジャンルが限られる点が障害になります。私は IT 系の話に限らず、アニメや映画の感想、日記も投稿するつもりなので、前述のブログサービスは不採用になります。
以上から、これらの不満を解消するため、以下の要件を満たすブログを 「自分で作ればいい」 という結論に至りました。
- 背景色に黒を選択可能にする
- ローカルエディタで執筆
- 記事は Git でバージョン管理、Git を公開する
技術的関心
私は本職でプログラミングに触れる機会があまりありません。しかし、プログラミングが今日の社会において非常に重要な技能であることを意識し、またオタク気質の私にとって相性が良さそうだということもあり、今年から新しい趣味としてプログラミングに挑戦しています。その課題として、ブログ作成を選定した側面もあります。
ブログを自作する簡単な方法として WordPress を使うことも考えられますが、技術力を伸ばす機会として捉え、最近のフロントエンド開発でよく使用される以下の技術を採用することにしました。Next.js、Docker(加えて、今回は最終的に不採用となりましたが、GitHub Actions)と最近のフロントエンド開発でよく使用されていると思われる技術をまとめて触る良い機会にできました。
種別 | 詳細 |
---|---|
コード管理 | GitHub |
開発環境 | Docker |
ホスティング | Vercel |
ブログ機能 | Next.js |
テンプレート | timlrx/tailwind-nextjs-starter-blog |
今後もデザインやホスティング先、デプロイ方法など変更したい要素はありますのでそれらを更新した際には記事にするかと思います。後述する注意事項を意識しつつ、他の人に理解されるような記事を作成することで、自分自身の理解が深まることを期待しています。
「ファスト」な投稿を見ない、しない
私はここ数年、Twitter やその他 SNS で話題になっている投稿を見ないことと、話題に関連する投稿をしないことを心がけています。
Twitter やその他の SNS を利用していると、話題の出来事について即座に反応している人を多く見かけます。しかし、そのような「ファスト」な投稿を読むとどうしても物事に対して思慮の浅い感情的な判断を下す癖がついてしまいますし、「ファスト」な投稿をすることは、感情に支配された思慮が浅く確認が不足している表現を撒き散らすことになります。
この問題は Twitter や Instagram 等以外のプラットフォームサービスにも当てはまります。例えば、Note のトップページを見てみると、Twitter で話題になったことに対しての「ファスト」な感想・意見の投稿がおすすめされていますし、通知欄には「〜に関しての記事を書いてみましょう!」なんてキャンペーンの告知が頻繁に出てきます。長文を投稿することを想定したサービスなのでゆったりした場なのかと思いきや、ここも Twitter に負けず劣らず「ファスト」な投稿を読み書きするよう誘導してくる場になっていることが伺えます。
ですので、Twitter や Instagram 等だけが控えるべき「ファスト」な場というわけではなく、控える対象は全てのプラットフォームサービスということになります。
結果、各種プラットフォームサービスと距離を置いた(「ファスト」でない)インターネット上の場として、個人ブログを運営してみる、という結論に至りました。世間の話題と距離を置き、できる限りよく確認した上で投稿するように気を付けつつ運用してみたいと思います。
ブログの具体的な作成方法については、別記事にまとめましたので良ければこちらもご覧ください。